毎日がヤマバ

~Everyday in the Mountain~

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尾勝谷「偵察」

 年末山行の消化不良をなんとか晴らそうと迎えた今年初の連休は,季節外れの暖かな雨で迎えた。

 「尾勝谷塩沢」言わずと知れたアイスクライミングのメッカである。といっても今回はあくまで「偵察」山行である。次週にここを訪れるというクライマー仲間のため,献身的な努力の元,アプローチと氷の状態を確認するということが最大の目的であった。バイルが2本ザックにくくり付けられてあったからといって,あわよくば登ろうと考えていた・・・なんて邪推されては心外である。事実,我々がそのバイルを持って腕を振り上げたのは,3回にすぎない。

 雨の降り注ぐ中,しばらく車で待機したものの,待ちきれず出発。土曜の午後2時前のことだ。すると,どうだろう,先ほどまで激しく降り続いていた雨が急に弱まったではないか。今回初めてパートナーを組む正宗さんと,私の普段の行いの良さからだろう。
 といってもこの弱く降り続く雨は,霙から雪となって夜も降り続ける。

 尾勝谷塩沢は3回目だが,アプローチは過去最悪の状態であった。まず尾勝谷に入る鉄骨に鉄板を敷いただけの赤い橋がすでに半分崩れかけている。基礎から崩れているので,次のシーズンには渡れなくなるのではないだろうか。いきなり靴を脱いで徒渉というのも時間の問題か・・・。当然のごとく,その先の林道はズタズタに寸断されている。至る所に電柱は倒れ,自然に帰りつつある。あまりに陰鬱とした雰囲気であったが,人工構造物の残滓が残る河原をトボトボと歩くには,この鉛色の空がうってつけで,あまりにも雰囲気がマッチしていて返って良いタイミングに歩いているという気がした。

 左手の高みを見れば,南アルプススーパー林道の,コンクリートが継ぎはぎだらけの法面が見える。見るたびに継ぎはぎが増えているようで,本当に痛々しい限りだ。北沢峠へと向かう,あの晴れ晴れしい道を通る者は,同時にこの荒れた尾勝谷の姿をあわせ見るべきだと思う。落下したであろうコンクリート構造物の残骸が無残な姿をさらしている,この河原を見るにつけ,自然の大きな流れの中では,人間の造作など,瑣末なものにすぎないことを改めて思い起こす。

 「自然破壊」という言葉を耳にするけれど,それはそれで,思い上がりなのかもしれない。自然はごく普通に振舞っているに過ぎず,人間に「破壊」されている訳ではない。そんな柔なものではないのである。人間の方が状況に応じきれず,逆に地球上から排除され始めているだけなのだ。自然による,いわば「人間破壊」という状況を,我々は未だに自己中心的に「自然破壊」という言葉に置き換えているに過ぎない。
 我々の文明上の所作は,ただの自虐行為に過ぎない。自然ははるかな高みにいて,首をかしげて眺めているのではないだろうか。

 てなことを考えながら,数度の渡渉を繰り返しながら塩沢の出合へ。季節外れの雨で水かさが増し,その水量に圧倒される。周囲の黒々とした景色に加え,雨,それからこの水量と,我々が此処に何をしに来たのか,すっかり混乱してくる。いやいや,待てよ,氷を登るんじゃないぞ・・・。あくまで偵察なのだ。何も問題は無い!

 塩沢に入ってからも困難な徒渉を繰り返すことになる。雨のなか,沢に入っているのだから当然といえば当然なことだが,そもそも雨が降っているということ自体,とても不自然なことだ。不安定な足元に歩行は遅々として進まず,午後6時前,二股にたどり着く前,流れが伏流し始める直前に,適当な場所を見つけてテントを張った。

 翌日,明るくなってから再び遡行。約40分で二股。水が流れる音は聞こえていた。そのまま左股を登る。約30分後,F1と思しき小滝にたどり着くが,轟々と音を立てて水が流れており全く登攀不可能。ちなみにここまで,まだ一度もまともな積雪が無い。昨日の晩に降ったと思われるかすかな雪をゴム底で踏んでいるにすぎない。

 F1を悪い斜面の高巻きでクリアすると,まもなくF2が見えてきた。しかし,明らかに水が流れているのが見て取れる。

 近づけば近づくほど,はっきり水の流れを見て取れる。もちろん大きな滝つぼができている。繋がっている箇所は左手の幅約1メートルくらい。規模は大きくて40メートルくらいの高さはあるだろう。全面氷結すればさぞ迫力あることだろう。といっても過去の記録を見てもこの滝は氷結が甘いらしい。
 しかし,今回は幾らなんでも悪すぎる。あわよくば「試登」と考えていた下心も,此処に至って吹き消されたのであった。念のため,バイルを試し振りしてみる。柔らかい…。5センチ振りかぶれば,まるで磁石のようにピックが氷に吸着されるのだ。

 とまぁ,ここまで書きながら,なんだけど,登ろうと思えば登れたのかも知れない。ただ,気乗りがしなかったに過ぎない。すなわち,あと1週間冬型の気圧配置が続いて,十分に冷え込めば,快適ではないにせよ我慢の範囲内で登れるのではないだろうか。

 我々の初期の目的である「偵察」という目的は欺くして達成されたのである。長々と書いていて,だんだんバカらしくなってきたので,これにて終了。そろそろちゃんと登りたいものだ。
 
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  1. 2008/01/14(月) 23:28:43|
  2. クライミング
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近場のポタリング

 この土日,当初は東海方面へローカル線を乗りに行く予定だったけど,4日の仕事が意に反して朝帰りになってしまったことから,遠出を断念し,近場をポタリングすることにした。

 土曜日

 道の駅「竜王かがみの里」~八日市~五個荘~近江八幡~道の駅 40キロくらい 0UP

 道の駅できんつばを食した後,田んぼの間のローカルな道をつないで八日市方面へ。途中近江鉄道の新八日市駅の味のある駅舎を見る。前回の岡山方面の旅から注目し始めた「駅」。たまにしか電車が来なくて,もちろん待っている客がおらず,がらんとした駅舎のなかにぼんやり座っているのは懐かしい気分になる。無人駅に形だけになった改札口がある。駅のホームに入るのに,その喉元のような狭い入り口から入る必要もないのに,無意識にそこを通ってしまう。やはり,その入口が,この土地と,これから向かう先とを隔てていて,なんとはなしに空気の変化を感じているのだろうか。
 そんなちょっとした旅の気分を味わえるから,誰もいない駅舎にたたずむのは心が浮き立つ。

道端のお地蔵さん道端のお地蔵さん

 五個荘の「キュレル」という自然食品のお店でお昼の予定だったけれど,残念ながら今日まで正月休み。ということで,五個荘の旧家の町並みにあった手打ちそば・うどんの「たなか」というお店へ。偶然前を通ったので入ったのだが,正解だった。古い町並みのなかにある旧家。
落ち着いた雰囲気の座敷は,障子一枚隔てた庭から聞こえる獅子脅しの音で,更に落ち着きをかもし出している。
 一輪挿しを兼ねた箸置きもお洒落。肝心のお食事のほうは,太めでしっかりこしのあるうどんで,食べ応え十分。あっさり味のお出汁が周囲の雰囲気とマッチしていて,店の造りから食事まで,とっても安らぐひと時が送れる。

五個荘のまちなみ五個荘のまちなみ

 五個荘のまちは,それほど観光地としては有名でないけれど,落ち着いたまちなみがとても良い雰囲気だ。ここと観光地の差は・・・,おみやげ物屋さん?気の利いた物産店?がないことだろうか。しかしそんなものは町並みには関係ない。純粋に町並みが見たいなら,人が少ないこの町の方が,ずっと落ち着いて散策できる。
 大城神社の大鳥居前の大木。足元の舗装から毅然と起立する姿は,自然の迫力を十分に感じさせてくれて一見の価値ありだ。
 近江商人の旧家というのも見学できるということだが,時間が遅くなりそうだったので次回の宿題となった。

 時間が遅くなったけど,近江八幡へ。毎回ゆっくり散策したいと思いながら今回もゆっくりできず・・・。唯一立ち寄ったのが,旧八幡郵便局。無知だったけれど,この建物はヴォーリズさんという建築士が建てた有名な建築だとか。一時期話題になった豊郷小学校や大丸心斎橋店,同志社大学学舎などを建てたの人で,はたまたキリスト教の伝教や慈善事業から,教育福祉に幅広く活躍したという。リップクリームで有名な近江兄弟社の創立者の一人だとか。
 建築はまったく詳しくないけど,明治から昭和にかけて大変お世話になった人のようで,そう思うと味わいのある大切な建物に思えてきた。

近江八幡


 せっかく近江八幡に来たのだからと,閉店前のクラブハリエでお茶して,ナイトランで道の駅へ。

八幡堀八幡堀


 日曜日

 大山田温泉さるびの~伊賀越~安濃ダム~国道163号~長野峠~さるびの 
 50キロ弱600UPほど

 伊賀越の道は,1車線のシンプルな県道。県道にするために拡幅したり側溝を整備したりといった手をかけずに,ただ舗装しただけという山道だった。車の通りも少なく静かでサイクリングには格好な道だけど,残念なのは,不法投棄のゴミが多いこと・・・。なんとかならんものか。。。

伊勢越伊賀越

 昼過ぎにスタートしたこともあって,ナイトランで長野峠のUPというのは具合悪かったので,途中から加速。安濃ダムからは30キロくらいを一気に走ってしまった。しかし,ゴールにはそうした体の疲れをとるのにバッチリな温泉。
 という訳で,しっかり運動してしっかりケアした,いい一日だった。
  1. 2008/01/06(日) 22:55:17|
  2. ロードバイク
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